卸売業化粧品販売
始まりは10坪の漢方薬局。現在は大阪に本社ビルを構え東京・福岡に支社を持つ企業の目標は「環境整備を通じて、よりお客様に指示していただける幸せな企業でありたい」

代表取締役社長 奥迫哲也樣
環境整備をやらない会社とやっている会社では大きく違います。営業の若い子たちがお客様をお伺いして、いろいろと気づきを持って帰ってくると、うれしいですね。現場へ出てお客様と接する事で、本人たちも環境整備の大切さを実感するようです。

 

 


営業部のイスには背もたれが無い。これは事務所内での長居防止とスペースの有効活用のため

全社共有で使えるサーバー「テレステーション」。情報の共有化と一括管理が簡単にできる

全社の電話回線使用状況が解る、アバイヤの電話交換システム。通信販売のコールセンターの状況を把握でき、自動で空いている回線へ振り分ける

大阪本社と東京支社の共同会議。モニターでダイレクトにつなぎ、お互いの状況を把握しながら進行できるため、情報伝達のミスなどが無くスムーズに進行できる

 

環境整備への素直な取り組みで成果を上げる

「弊社は、個人の実行計画評価シートが先行していたので、その中で環境整備が占めるウエイトが高いという事に各自が気づいたんです。評価面談でA評価とB評価を分けるのが、環境整備点検の点数だという事が明確になってからは、全員がしっかりと取り組むようになりました。さらに、改善が進んでいる他社さんを見学させていただけるのも大きいですよ。現実・現場を見せていただく事で、自分たちもやればできるんだ、とポジティブ志向になれますから」。「まだまだ本当の意味で浸透させるには時間がかかると思います。ただ、ある社長がおっしゃるように、環境整備をやらない会社とやっている会社では大きく違う、という事ではないでしょうか。営業の若い子たちがお客様をお伺いして、いろいろと気づきを持って帰ってくると、うれしいですよね。現場へ出てお客様と接する事で、本人たちも環境整備の大切さを実感するようです」。

現在の課題は、改善が活用され、PDCAサイクルをきちんと全員が回せているか、化粧品会社の社員としてのマナーや規律などを、一段階上のレベルへ引き上げるなど、まだまだやらなければいけない事は多いそう。一方で、情報の環境整備は全社で使える共有サーバーの設置や、書類のデジタル化によるペーパレスなど最も改善が進んでいる部分。全社で情報共有する事ができ、状況把握や危機管理にも大きな効果を発揮し、ひとつの武器となっている。

 

現場の声

すべてに通じる環境整備では、環境整備で心のメンテナンス企業文化を育てる

環境整備を始めた頃は意味が解らず、お掃除を環境整備という言葉に言い換えただけという認識でした。
その後、ある企業の常務のお話を伺いとても納得できました。
私たちの美容の仕事も、まずはメイクやお肌など外面から入って、心まで充実させるものですので『形から入って心に至る』にとても通じるものがあるんです。
また、自分たちが大きく変わる事もできつつあります。
昔はサロンさんから、製品が良くても社員がダメ。と言われる事が多くありました。
それで社員教育として、早朝勉強会や毎朝の朝礼で、感謝の気持ちや、今を一生懸命に行動する事で道が拓けるという考え方を全員で共有しています。
お客様からの評価もやっと少しずつ上がってきたところです。
これからさらにワンランク上を目指して、環境整備に取り組んでいきます。

環境整備で心のメンテナンス

お掃除はきらいだったのですが、内定者研修で環境整備のお話を伺い考え方が変わりました。
今は毎月の環境整備点検の後でいちばんスッキリしているのは、私自身なので、自分の心のメンテナンスでもあるんだなと感じます。
気づきの面でも、最初はお客様に名前も覚えていただけなかったのが、最近はお肌の変化などにも気づけるようになり、お客様から「ありがとう」といっていただけるようになりました。
少しは成長できたのかなと思います。また、先月やっと数字の目標を達成する事ができ昇格しました。
これは上司はじめ周囲の方からサポートしていただいた結果ですので、とても嬉しかったです。
今後は私も後輩をサポートして早く現場に立てるように育てていきたいと思います。