「時は金なり」という言葉は多くの人が知っている有名な格言です。

この格言は、時間の使い方はお金と同じくらい価値があるということを私たちに伝えています。
経営者として利益を生み出す会社構造を作りたいなら、自分や社員の時間の使い方について考える事は必須であるという事です。
わずかな時間であれ無駄にすることは避けなければなりません。逆に言えば、わずかな時間(隙間時間)も無駄にしない経営者は、より利益を生み出す可能性を持った経営者なのです。
しかし、なぜ隙間時間にまでこだわって考えるべきなのでしょうか。

ここからは、隙間時間を活用するために経営者が持つべき考え方と、わずかな時間も無駄にしない隙間時間の活用方法について考えていきます。

 

発想の転換で隙間時間を有効活用!

隙間時間のようなわずかな時間も無駄にしないためには、正しい認識に基づいた発想の転換を図ることが必要です。

たとえば、次のような予定を立てたとします。
「まずはこの仕事をして、それが終わればこれをして、時間に余裕があれば次はこれ」
この予定の立て方は一見合理的で正しいように思えるかもしれませんが、実は仕事の順序を決めているだけで、時間については何も考慮されていません。
こうした考え方や予定の立て方では、時間を無駄にする可能性が非常に高くなります。
そこでおすすめなのは、発想の転換を図り、仕事の順序だけでなく、それぞれの仕事を終える時間も定めることです。
「何時までにこの仕事は終わらせる」と決めて取り組むと、集中力も高くなり効率的に仕事を行う事ができます。
また、そのように予定を立てたなら、しっかりとその予定に最後まで従いましょう。
達成できなかったからと言って、むやみに時間を延長して後に続く予定をずらすことがないようにすることも大切です。
もし時間をオーバーしたなら、達成できなかった理由をしっかりと考えるようにしなければなりません。
予定時間をむやみに延長させる癖はすぐに習慣として根付いてしまう危険性があるので、「必ずその時間内に達成する」という強い意志が必要なのです。

隙間時間を有効に使うためにはもう一つ重要な考え方があります。

それは「仕事に時間を割り振る」のではなく、「時間に仕事を割り振る」ことです。「この10分でできる事は何か」と考えてそれに見合った作業を割り振ることです。
そうすれば、会議と会議の間の30分や、電車で移動する15分も無駄にすることなく、できる範囲で最大限の仕事を行う事ができます。
この2つの発想の転換を行い、5分や10分という隙間時間を無駄にしない事で、1日1時間でもプラスアルファの仕事を行えば、これまで無駄にしていた時間、1か月で30時間を生かすことができるのです。

隙間時間の活用は大きな可能性を秘めていることを忘れないでください。賢い経営者ほど、こうした隙間時間の活用が上手なのです。

10分の隙間時間を無駄にしない!

では具体的にわずかな隙間時間を何に活用できるのかについても考えてみましょう。

整理整頓
たとえば10分の隙間時間でできる事として、オフィスやデスクまわりの整理整頓があります。デスクまわりが清潔で整然としていれば、仕事効率が上がり、モチベーションも上がります。
わずか10分でもかなりの整理を行う事ができるので、これも賢い隙間時間の使い方です。

情報収集
次に、隙間時間を情報収集に使う事も考えられます。
しかしこれは漫然とニュースを見る事とは違います。明確な目的を持って情報収集することがポイントです。
商談相手の会社や経営者についての情報を調べたり、今後のスケジュールについて必要なことの確認などを行うなど目的をもって情報収集に取り組んでください。
おそらくこうした情報収集には長い時間はかからないはずです。

読書
また、隙間時間に読書をすることも挙げられます。
コツとして、あくまでも10分で時間を区切ること、そして読書の時間帯とシーンを決めることです。
印南氏によると、10分という時間は「また明日も読みたい」という気持ちを高めるのに良く、また脳科学者の篠原菊紀氏は、集中力は10分くらいで揺らぎ始めるということなので、
集中力を無理なく維持するために10分間は最適です。
さらに、読書が生活の一部になることで、
習慣化コンサルタントの古川武士氏も、「いつ、どこで、なにをするのか」をはっきり決めることにより、行動を起こしやすくなり、習慣として頭が認識してくれやすくなると言います。

取り上げたのは3つの例ですが、10分でできる事は他にも多くあるはずです。それについてぜひ書き出してみてください。
そしてその中で優先順位を決めておけば、最も価値の高い仕事から行う事ができるはずです。
また、それらのことを行うのに最適な時間を考えておくのも大切な点です。
たとえば先ほど取り上げた整理整頓に関して言えば、仕事前の10分という隙間時間を使えば、その日一日全体の仕事効率を上げる事に役立ちます。

まとめ

10分の隙間時間を無駄にしないためには、10分でできる事を考える事、その中で優先順位と最大の効果を生み出す時についても考える事、そして隙間時間の行動を割り振ける事が大切です。
隙間時間は積み重なることで、やがて大きな時間に繋がります。100%の時間が取れなくても、70%の時間や出来の仕事を積み重ねてみてください。
その積み重ねが、いつかあなたに大きな成果を与えるでしょう。