社の資金繰りを改善する必要に迫られている時には、ここで取り上げる6つのステップを踏んでください。成長企業に共通して見られる、経営の安定化につながる考え方を具体化した6つのステップをここでは説明いたします。
6つのステップとは、1 計画、2 実行、3 チェック、4 学習、5 検証、6 改善です。

 

なぜ資金繰りにいつも困るのか?

資金繰りに困る事が多く、改善のための方策もあまり効果が上がっていない事に悩む経営者もいます。
もし成果が上がっていないなら、資金繰りを改善するための方策を取っているかではなく、正しい方法で対策を講じているかという、対策の有効性に注意を向けなければなりません。
そのためには、まず、資金繰りが悪化する要因について知っておくことが大事です。

要因の一つは、過剰投資や在庫増加など、見込みや計画の甘さから来る悪化です。この場合は、計画段階でのミスが要因となっているケースが多くあります。
また、売り上げが急激に変化したためキャッシュが不足するというケースもあります。これは状況判断のミスと言えます。
他にも色々と要因はありますが、多くの場合で計画立案や改善の定期性で対処することができます。
そこでここからは、資金繰り改善のための具体的な6つのステップについて考えていきます。

資金繰り改善のための6ステップ

計画はスピードが命

最初のステップは、計画を立てる段階です。
ここで一番重視すべきなのはスピードです。綿密な計画を立てるのはもちろん大事なのですが、計画に時間ばかりを費やしては意味がありません。
なぜなら現在は経済情勢や国際関係の変化がすぐに生じるからです。つまり、実行までに時間がかかると、立てた計画を実行前にまた見直す必要がすぐに生じてしまうからです。
ですから計画から実行までのスピードを速めるというのが資金繰り改善の第一段階です。

 

実行する中で経験を積む

改善のための2番目のステップは実行です。
実行段階では、失敗はつきものであることを覚えておかなければなりません。失敗を恐れていては資金繰りの改善はもちろん、ビジネスチャンスを生かすこともできません。
大切なのは失敗したとしても経験を積むことです。ビジネスの上で「経験」は代えがたい貴重な財産です。失敗を通して養われるビジネス力は大いにあるのです。
ですから失敗したとしても、結果に一喜一憂して落胆するのではなく、原因と対策方法をしっかりとそこから学ぶように心がけてください。

 

チェックは自分の目で

報告だけが経営者に上がってくるというケースもあります。
しかし、経営者としてすべてのチェックを他の人に任せるのは賢明ではありません。進捗状況は経営者として自分の目でチェックするという気持ちを忘れずにいなければなりません。そうしないと、社員の側に気持ちのゆるみがでてきます。
また、自分の目でチェックしないと、経営者として打ち出す方策も会社の実情に沿わないものになりかねません。重要な局面だけでなく、財務チェックやプロジェクトの進捗状況は自分で行う事が大切です。

 

学習させることで変化を

プロジェクトや営業努力の結果がどのようなものであっても、失敗や成功の理由を社員にしっかりと把握させることは大切です。これは、経営者がその理由を知るだけでなく、社員一人一人が結果に至った原因を共有することが大事です。
そうすることで、社員は事例を通して学習し、頼りになるエキスパートへと成長していくことになるのです。
経営は一人で行うものではなく、社員を教えることで成功に至る可能性を大きくアップさせることができます。学習にかける費用や手間を惜しんではなりません。「学習」こそ資金繰り改善の4つ目の大事な段階です。

 

検証は結果が良くても悪くてもする

「検証」は、先ほども述べたように、失敗や成功など結果に関わらず、いつでも行うべき必要な事柄です。
また検証する目的は、単に結果に至る原因を知るだけではなく、次に行うプロジェクトや営業計画を修正して改善するためです。
ですから、検証する際には、次の計画にどのように検証結果を反映させることができるのかも、併せて考える必要があります。
検証において大切なもう一つの点は、その目的は誰かの責任を問うことではなく、問題や課題を明らかにして次の成功につなげることである点です。ですから批判する方向ではなく、建設的な話し合いになるよう誘導するのも経営者の責任です。

 

改善は定期性が大切

業務を計画に基づいて実行していく際にスピードが大事であることは、さきほど見た通りです。しかし資金繰り改善の最後のステップである「改善」でも、スピードが重要なポイントであることを覚えておいてください。なぜなら、経営環境や顧客の求めるものは常に変化するからです。
変化に対応するためには、定期的な改善を速やかに行うことが必要なのです。改善に関しても経営者自らの目によるチェックが必要ですし、担当する社員が理由や目的を理解し共有することが必要です。

6つのステップで良い資金繰り改善を築く

資金繰りを改善するためには、明確な計画をスピーディーに行い実行に移すことが大切です。それに加えてチェックと学習、検証と改善という、全部で6つのステップをしっかりと踏むことが欠かせません。
この6つのステップは、多くの経営者にとって珍しいものではありません。しかし意味を理解したうえでこの6つのステップを踏んでいるかどうかが、ビジネスの結果を大きく左右するものとなります。
自分では「行っているつもり」でも、実は全く意味をなしていない事もあります。
資金繰りがビッグビジネスによって一気に改善する可能性もありますが、この6つのステップを確実に行っていくことで、「企業体質を改善する」ことが、資金繰りを恒常的に改善する点で大事なのです。そうすれば安定成長への基礎をしっかりと築くことができるでしょう。