卸売業眼鏡関連用品の卸売業
好調な企業の成長をリードするのが、エネルギッシュで熱いハートを持つ小林成年社長。社員が自ら行動できるプロの組織作りを目指す。

代表取締役社長 小林 成年様
素手でトイレ掃除は今も会社に居る日は毎朝やってます。こうして全社で環境整備に取組んだ結果、今日では「環境整備は本当に大切なんだ。」「環境整備をやっていて良かった。」と言う社員の方がほとんどです。

 

 


カタログに掲載されている商品は、すべてサンプル棚に収められている。お客様からのお問合わせが集中するコールセンターの近くに設置されていて、商品を手に取って説明することができるようになっている

プロジェクトチームの活動は業務を横断して実施。毎月の活動を壁に貼りだし、年末に報告会を開催。ポイント制の投票で順位を決め、賞金が振り分けられる

お客様の声を基に対応策を各自が企画化する仕組をグラフで見える化。前期今期の数字と月ごとのポストイットの色分けにより、見ただけで現状が把握できるようになっている

月の売上目標と実績を「喜ばれた金額・お役立ち金額進捗表」で見える化。PQやMQを喜ばれた金額・お役立ち金額で表すことで社員のヤル気もアップする

 

レベルの高い『人間力」で組織を成長させる

小林社長が理想とする社員の将来の姿は「レベルの高いプロの集団」。それはスキルの高さではなく、全員が自分で考え自分でできる組織となることだ。「本当の意味で仲間と切磋琢磨して、厳しく議論もし合える関係であってほしいですね。組織は絶対にチームワークです。個人が勝手にスーパープレイヤーになっても意味が無いんです。弊社では、仲間同士で最高の成果を上げなければいけないというミッションがあります。仕事が楽しくて、仲間も自分も成長していける、結果、成果も上げられるということを知っている、『人間力』の高い組織にしたいんです。そのために、環境整備や経営計画書で僕の思いを伝えています。」
「当時はアナログがこんなに大事だということが解っていなかったんです。昔は席があって、パソコン2台持っていて、社員とのやり取りはオールメール。会話もしていませんでしたから、社員のことなんて全く解りませんでした。今は席もありませんし、内線も使ってないです。事が起きている現場へすぐに行ってそこで話しをする。超デジタリアンだった僕が、今はアナログ主義に徹しているんですから。社長になってここは大きく変わった点です」


総務と経理は各1名の社員が担当。月にやることを見える化すると共に、仕事にNo.を付けている。このNo.をパソコンで検索すれば、仕事の内容が誰にでも解るようになっている

 

現場の声

環境整備への取組は仕事の差にも出てきます

私は入社16年目ですから、環境整備を始める前の悪いときからいます。
当時は日々のクレームは現場で握り潰す、日報はデタラメで今思えばとんでもない状態でした。
小林が環境整備を始めても、最初は解りませんでした。
小林ひとりがやってる感じで。
ある企業への見学やセミナーへ行って、やるしかないという気持ちにに変わりました。
最近は部下を見ていて環境整備をきちんとやる人間と手抜きをする人間では、仕事にも差が出るんだということが解ってくるようになりました。
手抜きをする人間は決められたことを守れないなど、仕事にもいい加減さがでてきます。
現在13人の部下がいますが、同じ情報で同じ指示をしても差が解っておもしろいです。
私は営業担当を持たないポジションなんで、部下の数字を0.1でいいから上げることがミッションなんです。
ひとりは0.1でも13人なら1.3増ですよね。2倍3倍は絶対できませんが、1.1倍ならできる数字です。
それが継続すればすごい成果につながります。環境整備や情報の共有化を使って、0.1という数字と戦っています。
戦える道具が環境整備だと思います。