小売業リサイクル買取・販売
環境整備に取り組み、物の整理整頓と情報の共有化を進めた結果、前向きなベクトルで価値観の揃った強い企業へと成長。

代表取締役社長 吉川 充秀様
社長の仕事のひとつは、未来創造だと思います。今はそのウエイトを少しずつ増やしている感じですね。社員の皆さんが楽しく成長できるステージを作るのが、私の仕事です。

 

 


整理整頓されたリサイクルショップのバックヤード。
誰が見ても、どこになにがあるかひと目で分かるようになっている

必要なものをすぐに取り出せるように分類し、置き場を決めて管理。
テプラの文字サイズも統一されている

カウンター内は、1歩で動ける範囲内に必要なものを全て揃えておき、1人で対応できるようになっている

環境整備点検でチェックされた箇所の履歴を残し、次の改善につなげる仕組みにしている

 

価値観を合わせる経営計画書

「環境整備点検シートの内容は、社長の方針なんですよね。それを毎月変えると、その方針通りに社員の皆さんが環境整備をしてくれるようになるんですよ。
それを繰り返して、それが当たり前になる。そうすると業務でも、こういう方針だよと言えば、それを当たり前にやってくれるという文化ができてきました」
吉川社長が、サポート企業に入られた目的の一つは、経営計画書の作成だった。当時、店舗数は14と組織は大きくなっていたが、形として見える方針もルールも全くなかったそう。
「私の方針を社員に分かってもらい、行き渡らせるために、経営計画書を作りたかったんです。考え方ややり方、ルールを書いておけば皆さんやってくれるじゃないですか」
また価値観を合わせる教育にも力を注いでいる。それは、サポート企業に入会する以前に、社内に2代派閥があり社内がバラバラになってしまったという苦い経験をされているから。
その時に「価値観を合わせるということが大事だというのが、身にしみて分かりました」と吉川社長。現在は、組織全体が前向きで、さまざまな変化にもすぐ対応する社員がほとんどだとおっしゃる。


マニュアルが見やすいように、パソコンモニターを縦に配置。接客の流れや。商品買取時の対応、ポイントカードの対応など全てマニュアルにして、見て分かるように明文化されている

 

現場の声

環境整備は共通の言葉

現在6店舗を見ています。主に店長のチェックをしていますが、環境整備に関しても指導します。
それは、物の置き場を決めるなどの物的なものから、業務のなかでどうしたら利益が出やすいかということを、環境整備と絡めて教えます。
例えば、物の置き場にしても、自分の近くの物がいちばんよく使う物ですが、それと同じように、いちばん利益の出ることから始めれば結果が出やすいなど。
私は店長を長くやっていたので、自分の体験など具体的な成功体験や失敗談を交えながら話しすようにしていますが環境整備という共通の言葉があるので伝わりやすいと感じます。

仕事をやりやすく整える

店長になり人から指示されたことをやっていればいい立場から、後輩の教育やマネジメントを任されることが増えました。
その人たちの人生を預かっているわけですので、自分もしっかりしなくてはいけないなという自覚がでてきました。
業績を上げないと、自分の給料も増えないし、アルバイトさんの時給も上がらないので、数字にもシビアになりました。
今の店舗は以前は赤字だったのですが、単価を上げるなど売り方を変えたことで、今期は目標達成できそうです。
環境整備も最初は掃除というイメージでしたが、今は仕事をやり易く整わせるためにやっていることが分かってきました。