果を出す(成功する)社長の特徴。成功する社長には似通った特徴があるのをご存じですか? 今回はそのような成功する社長の特徴について考えてみたいと思います。

 

一緒にいて心地よい相手を選んでいる

成功する社長は、お付き合いを大切にします。
ビジネスでは、仕事相手として「仕事ができる」、「役立つ人」というのは当然のことです。しかし、成功する社長は付き合ってよい相手かどうかを人柄を見て判断をしています。
全ての人と分け隔てなく付き合うというのは非常に難しく、相性という言葉があるように、人には好き嫌いがあって当然なのです。成功する社長は、この相性を非常に大切にします。
雰囲気やバックボーン、価値観などが社長自身と近いかどうか? また、共通言語や共通体験があるかどうか? つまり、「一緒にいて心地よい相手かどうか」という感覚で判断しているのです。
自分が信頼して付き合った人間であるからこそ、切り捨てるという行為はありません。また、窮地に陥った時には、助けに行きますし、助けてもらえる関係を作ります。そういう人間関係を成功する社長は作っているのです。サイバーエージェントの藤田晋社長は、その典型例です。

参照)「成功する人は、どこで人間関係を切るのか」プレジデントオンラインより

 

 

「ケチ」「メモ魔」「細かい」

成功している社長は、ケチ、倹約家の方が多いです。
財務諸表は読めるのが当たり前で、その上で会社の数字には非常に敏感です。
多くの利益を出すためには、売上を上げ、出る経費を少なくすることです。
そのため、成功する社長は、細かく見て経費を抑えることを徹底的に実施します。
成長する社長は、数字がわかるからこそ、「ケチ」になり、「ここぞ」というときには貯めたお金で勝負することができるからこそ成功できるのです。

また、「メモ魔」の人も多いです。TSUTAYAを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブの創業者、増田宗昭氏や、分厚い手帳を常に持ち歩くGMOインターネットの熊谷正寿会長は、「メモ魔」で有名です。
人間は忘れる動物です。そのため、やるべきことを忘れる、ビジネスにおいて有用な情報を活用できないなど弊害があります。メモ魔の社長はメモにより、成すべきことを確実に実行しているのです。

そのほか、「細かい」ということも特徴として挙げることができます。言い換えれば、よく「気が付く」というえます。「細かい」というのは、知識を持っていなければできません。そして、知っているからこそ「気が付く」のです。
成功する社長は、自身のビジネスの隅々までよく見ています。また、常に勉強し努力を怠りません。だからこそ、常に改善点を見つけ、不具合を小さなうちに退治することができます。

参照)「成功する社長は「ケチ」「メモ魔」「細かい」」日経Biz Gateより

 

 

達成率より「実績」

ある社長は、経営計画について「経常利益から『逆算』して売上を決めろ」と言います。多くの社長は売上高を決めて利益を計算するので、全く逆の発想です。ここで重要なのは、率(割合)ではなく、数字の絶対額にこだわることです。
前年度対比〇〇%で作成というのはよくやることなのですが、この方法には問題があり、どれだけ経費がかかるかを把握せずに作成できてしまうため、綺麗であるが実行可能性が低い計画に陥るのです。
会社が発展するためには、次の投資が可能な利益を残さなくてはなりません。だから、必要な経常利益を定めて逆算する必要があるのです。逆算する場合は、どれだけの経費が必要かがわからなければ売上高を算出することは不可能です。つまり、逆算するということは、計画の実効性が担保されるのです。
一方、ある社長は達成率には意味がないと言います。目標を100とした場合の達成率102%と、目標を200とした場合の達成率52%で言えば、一見達成率102%の方がよく見えますが、利益は達成率52%の方が上回ります。それだけ達成率というのは判断をゆがめる可能性があるのです。
会社の成績は率ではなく絶対額で判断すべきであり、成功する社長は、この絶対額の実績に非常に強いこだわりを持っています。

参照)「絶対成功する人の「目標」が高すぎるワケ」プレジデントオンラインより

 

 

まとめ

これまで成功する社長とはどのような特徴があるのかを見てきました。ここで、ポイント別に整理してみましょう。

 

対人関係

  • 初対面で長く付き合える相手かどうかを見極め、その後お互いに信頼できる関係を維持する
  • 見極めるポイントは雰囲気。そして自分と共通するバックボーン、価値観、言語、体験をもっているかどうかを初対面で見極める
  • 一度その人を信頼したら簡単に人を切り捨てないし、裏切らない

 

振る舞い

  • 会社の細部まで気を配る。それだけでなく、徹底的に改善する
  • 細かくメモを取り、やるべきこと、有益な情報を忘れない。
  • 一度その人を信頼したら簡単に人を切り捨てないし、裏切らない

 

経営

  • 公私にわたり経費は節約、倹約家を貫き、浪費はしない
  • 数字の絶対額で判断し、達成率より実績を重視する。また、計画は、必要とされる経常利益を決めて逆算する

いかがでしょうか、成功する社長の特徴を真似することで、あなたも成功する社長に近づけるはずです。