小売業自動車整備業
未使用車販売することに特化し、車検や保険の販売を付帯することで、地域シェア1位を独占。平均年齢28歳という若い社員をリードし、お客様から選ばれる企業作りを成功させた。

代表取締役 松尾 章弘様
環境整備は会社の土台です。整理整頓が会社の文化になるまで3年かかりました。
会社の地盤を揺るぎないものにしないと、上に数字を積めないし地盤がしっかりしていれば、社員が変わっても文化は残ります。数字を高く積むならまず環境整備です。

 

 


「色はそれだけで言葉です」の解り易い見える化。エンジンオイルと新しいエンジンオイルの差がひと目でわかる。

古い油などで汚れやすいオイルピットの床も毎朝の環境整備でピカピカの状態に。

朝礼は環境整備の後で社長も参加しての朝礼。全員で輪になりモチベーションを上げる。

付帯商品としてセールスしている保険の説明を、トイレの洗面台にも解りやすくディスプレイする。

環境整備点検で社員一人ひとりの状態をキャッチ

環境整備のやり方や、点検の点数を見れば、人や部署の状態がわかると話す松尾社長。
毎日の環境整備がきちんとできない社員や、点数の悪い部署は、売上が下がったりクレームが発生したりするなど結果が顕著に表れるそうだ。
「環境整備は普通の掃除より高いレベルを求めるので、社員の中には、そこまでしなくていい、という思いと、しなければならない、という思いが生まれます。
後者を選ぶ社員は、自ら上を望んで伸びる人間だと判断します。環境整備は、当社にとってなくてはならないものですね。
社長が何を売るか決めて、実行するときにブレずにベクトルを合わせる、いやでも仕方がないからやるということができるのは、環境整備が会社の基礎になっているからだと思います。
教育はその場で、方向性は環境整備をしながら決まります。あとは社員が自分たちの弱い部分に対して実行計画で半期の目標を立て、目標に対して自分たちがどう学ぶかというところですね。
環境整備は会社の土台ですから、ここをしっかり造らないと。基盤が緩かったら、次第に傾いてしまいますから。数字を高く積むなら、まず環境整備ですね」


お客様へ商品を解りやすく説明するためのファイル。ページごとに具体的な情報がまとめてあり、そのままだれが見ても解るマニュアルになっている

 

現場の声

環境整備でお客様が来てくださることのありがたさが解った

入社当時は、お客様より自分のこと、人に尽くすということがありませんでした。それが日々の環境整備やある企業の研修への参加で少しずつ変わってきたと思います。
お客様に来ていただけることのありがたさが解り、お客様に対して粗末な対応をしなくなりました。
多いときには週末に1日12、13台は売れます。それは他社ではやっていない、走ってのお出迎えや誘導、全員での笑顔の挨拶、納車式などを行っているからだと思います。
お客様からは「ここで買ってよかった」と言っていただけるのがうれしいです。

環境整備で車を売るのが商売ではないことに気づいた

環境整備に取り組み始めた頃、最初に2tトラックで3台分のゴミが出たのには驚きました。
そのときは、見えないところまで全部きれいになって感動しました。前は車を売ることを、商売の形としてしか考えていませんでした。
でも、環境整備をするなかで、お客様から『店内やトイレがきれい」とほめて頂けるようになってから、みんなで来てくださるお客様への思いを統一して持てるようになりました。
パートの方たちにもいかに時間内に目標の仕事を終わらせる行動をとるか等、仕事の仕方を理解してもらえるようにしています。