戦力化すればパート社員は重要戦力!
これまでパート社員は「人件費が安い」「雇用調整がしやすい」などといった理由で雇用されてきました。
しかし、そのような意識でいては今の時代を生き残る会社を作っていくことはできません。パート社員だからこそ、安易な雇用はやめて、事業の戦力の一つとして活用・戦力化していく必要があります。
今回はパートの活用について、ポイント2つに焦点を当ててご紹介します。
パートの活用その①高時給・短時間で雇用しよう
パート社員は高時給かつ短時間で働いてもらうことが理想です。時給を高くすることで能力が高い人を採用することが可能になります。
能力の低い人材を雇い残業代を支払うよりも、時給を高くし能力の高い人を雇い入れた方が生産性が上がることは言うまでもありません。
高時給、短時間労働のメリット4つ
1.能力が高い人を採用できる
高時給で短時間労働というのは、誰もが希望する働き方ではないでしょうか。
パート社員の場合は、正社員とは違いある程度融通のきく勤務日や時間、拘束が多くなくストレスの少ない会社での人間関係などのメリットが働く側にはあります。
それに加えて高時給という設定をしていれば、パート社員の募集をかけた時に働きたいと希望する人が多く応募するので、雇用側はおのずと能力の高い人を選ぶことができるようになるわけです。
2.優秀な人が辞めない
パート社員をしている人は、仕事よりも優先する何かを持っている人が多いです。正社員では働かない、あるいは働けないという人は想像以上に多く存在します。
そういった人にとっては自分の希望通りの日数と時間で働くことができ、それが高時給であるということは、非常に大きなメリットとなります。
そのため、一度パート社員としてその会社で働きだすと、他の会社へ移る理由がないので、退職を防ぐことができるのです。
3.残業(残業代)が減る
パート社員は正社員とは異なりシフト制で業務を行っているので、必要な時に必要な人員数で必要な時間だけ働いてもらうことが可能です。
繁忙期などには、短期間のみ働いてもらう人員を募集して人手を増やすなど臨機応変に状況に対応することで、不要な残業(残業代)を減らすことができます。
そうすることで不必要に正社員やパート社員を疲労させることがなくなります。
4.子育て中の優秀な女性を雇用できる
今の日本の一般家庭は、共働きが圧倒的に多くなってきています。
子供を育てることには非常にお金がかかりますが、子育てをしながら正社員の仕事もこなすということは簡単ではありません。
子供に予測していなかった事態が起こって、会社を遅刻・早退したり休んだりしてしまうことは、子供を持つ人は誰しもが経験していることではないでしょうか。
ほとんどの正社員の場合は週5日、その生活のほとんどを会社で過ごすことになりますが、パート社員の場合はそうではありません。
パート社員は自分の予定に合わせてある程度シフトを組むことが可能なので、お金を稼ぎながらもしっかりと子育てをすることができます。
このことは子育て中の人にとっては、非常に大きなプラスポイントとなります。
雇用する側にとっても、子育て中の優秀な女性を雇用できるメリットがあります。子育てが一段落したときには、さらに長時間働いてもらうことが可能になるかもしれません。
パートの活用その②パートと社員の区別をなくす
パート社員を戦力の一つとしてうまく活用する方法は、パート社員にも正社員と同じ裁量の仕事をしてもらうことです。
パート・アルバイト・契約社員とそれぞれの地位や待遇を明確化することが、彼ら彼女らの労働意欲やロイヤリティを上げる要因として重要になってきます。
人は役割を与えられることによって成長すると言われていますが、これはもちろん職場であっても当てはまるわけです。
パート社員・アルバイトにも業務内容や勤務時間帯、職責などに応じてそれらにふさわしい給料を支払いましょう。
さらには困難あるいは専門性が必要とされるような仕事をする人と、補助的な簡易労働をしている人とでは給料に差をつけましょう。
こういったことは正社員の中では当然のことでしたが、パート・アルバイト・契約社員には適応されることはほぼありませんでした。
しかしそのような意識でパート社員を扱っていると、優秀な人は会社を去っていくし、パート社員の中に向上心が生まれることもないでしょう。
それでそこにある戦力を十分に生かすことのできない会社経営をしていることになってしまいます。
仕事をしている上で、正当な評価とそれに見合った給与をもらうということは、モチベーションアップに直結しています。
皆のモチベーションが上がれば、誰もが働きやすい環境となり、業績アップにもつながるでしょう。
パートの活用まとめ
パート社員を活用するために必要なことは、パート社員に会社の戦力としてきちんとした役割を与えることです。
それぞれの働きを正当に評価し、パート社員やアルバイトのモチベーションを上げることで、仕事効率がアップして残業が減り、自然と業務改善に積極的になっていきます。
そうすることで、今までと同じ人数でさらに業績の上がる経営をすることが可能になるでしょう。