新型コロナウイルスの流行のため、4月に緊急事態宣言が出され、解除されても今まで通り外出できる状況ではないと思います。家での過ごし方のマンネリしている人も多いのではないでしょうか。各企業では「家の過ごし方」「今後やってみたい家での過ごし方」等多くのアンケートを実施しています。
「家の過ごし方」
1位:食事を楽しむ
2位:ドラマや映画鑑賞
3位:読書
「今後やってみたい家での過ごし方」
1位:筋トレやストレッチ
2位:家の掃除や片付け
3位:読書
4位:勉強
とひとりで黙々とできることにも興味を持っている人が多いことがわかりました。
どうせ長引くなら、何か自分にとってプラスになるような時間にしたいと思っている人が多そうです。
長い外出自粛期間中は、知らないうちにストレスがたまりがちです。
心の健康のためにも、暮らしにアクセントを取り入れてみましょう。
ほんの少しのアイデアで、おうち時間が何倍も楽しくなりますよ。
1.あなたに合った経営本を選ぶには?
みなさんは「経営本」を手に取ってみたことはありますか?
書店へ行くと非常に多くのビジネス本があり、
何を読みたかったのか何を学びたいのか分からなくなってしまうほどです。
ビジネスを行っている人・お店の運営をまかされている人・
起業して間もない人々の強い味方となるのが「経営本」です。
経営にかかわるさまざまな問題を解決するヒントを与えてくれます。
そこで、今回は選び方がわからない、多すぎてわからない方々のために
いくつかのテーマに合った経営本の選び方を紹介致します。
《起業をしたいと思っている人・経営者になりたい人には》
経営の基礎・基本が身についていることが重要です。
■尊敬する経営者・憧れの起業家・有名人たちの著書を選ぶ
尊敬する人の言葉なら、素直に耳にはいってくるでしょう。
どのように道を切り開いていったか、どんな困難に立ち向かっていったか、
その奮闘ぶりにも共感でき、社長とはなにか?も一緒に分かる事でしょう。
■成功事例から本を選ぶ
大きな成功を遂げた企業・企業を発展に導いた経営者は、何か持っています。
本によっては著者の人物像や考え方、行動パターンなどが記されている本もあります。
有名な方になるとテレビで取り上げられたり、ドラマ化されることもあるので、
テレビをきっかけに本に手を伸ばしてみるのも良いでしょう。
《即実践につなげたい人には》
■新しく事業を立ち上げるとき、業務拡大を図るときは
プランニングや事業戦略に役立つ本がおすすめです。
ビジネスを順調に進めるためにはより具体的に書かれている本がおすすめです。
新規事業の立ち上げは、「何をやるか」に目がいきがちですが、
「誰がやるのか」「どうやるのか」も欠かせない重要な要素となります。
ビジネスプランニングについて解説している本をおすすめします。
ビジネスプランの枠組みをしっかり学んでおけば、さまざまな場面に応用がききます。
■経営戦略を学んでさらなる飛躍をめざす
経営戦略とは、自社の強みを生かして戦うための方策のことをいいます。
自社の強みは何なのか、市場の中で他社と比べて優位にあるのはどの分野かを把握しておけば、
強みを最大限活用した事業展開が可能になります。
高度な内容の本が多いですが、一冊読んでおくと、ビジネス思考の幅が広がります。
■分析力を高め市場を切り開きたいなら
変化のスピードが速い時代、市場のニーズをつかむことは経営者として成功するための必須条件です。
新しいトレンドを分析した本や、情報感度を高める本にも目を通しておくのもよいでしょう。
≪事例から経営本を選ぶ≫
■新分野を開拓した事例から学ぶ
競合がいない新しい市場なら大きな利益をあげることが期待できます。
新分野を開拓し成功した経営者は、どんなところに目をつけたのか。
意外とすぐ近くに未発掘の宝箱が隠れているかもしれません。
■危機から立て直した事例に学ぶ
失敗からいかに復活することができたのか―復活と再生の物語を語るビジネス本はたくさんあります。
名経営者はピンチに陥ったとき、どうふるまったのか。どんな決断をしたのか。
危機から立ち直った事例は、組織を率いる人間にとっておおいに参考になるでしょう。
最後にビジネス書は「冒頭が命」といわれています。
ビジネス書の編集者は、「はじめに」の部分を特に力を注ぐようです。
それは、読者が本屋で「はじめに」を立ち読みして、
その本をレジに持って行くかどうかを決めることをよく知っているからです。
そのことから、「はじめに」を読んで自分のイメージに合ったものを手に取ってみるのも良いかもしれません。
2.おうち時間を有効活用!おすすめ著書
おすすめの経営本3冊紹介いたします。
▶『みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史 史上最大のITプロジェクト「3度目の正直」』
日経コンピュータ/山端 宏実/岡部 一詩/中田 敦/大和田 尚孝/谷島宣之
何度も失敗したみずほ銀行のシステム刷新から学ぶ!
みずほ銀行が進めてきた「勘定系システム」の刷新・統合プロジェクトを追いかけ、
多くの日本企業にとって大きな課題である、
システムの老朽化に立ち向かうためのヒントを提示してくれる一冊です。
プロジェクトは何度も失敗し、挫折を繰り返しながら2019年にようやく完了。
前半は新システムについて、後半は過去の失敗について書かれた本書。
なぜこれほどまでにシステム刷新が長引いたのか、そしてどうやって完了に導いたのかが、
この本にまとめられています。ぜひチェックしておきたい一冊です。
▶『ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何』
エリヤフ・ゴールドラット著書 三本木亮 翻訳
著者の実体験をもとに小説化。経営の立て直し方を学べる本です。
「全体最適化」とよばれる考え方に基づき、経営をいかに立て直すかを物語りとしてまとめた一冊。
著者の実体験に基づき小説として執筆されているので、堅い文章が苦手な方でも読みやすいです。
小説としても面白く読める作品ながら、高度な経営理論のノウハウも満載です。
タイトルの「ゴール」とは、経営を立て直し、会社が儲かるようにすること。
「ゴール」にたどり着くための、具体的な思考プロセスを楽しく学ぶことができます。
▶『できるリーダーは失敗が9割 自分史上最高の営業利益を手に入れる「仕事」の極意』
小山昇著書
ダスキンで有名な株式会社武蔵野の社長、小山氏の本です。
社長就任当時7億円だった売上を75億円に成長させ、
中小企業経営のカリスマと呼ばれる小山氏ですが、過去に数知れない失敗を経験しています。
実体験を元に語り口調で書かれているので、親近感もありビジネス書ながらとても読みやすいです。
億単位の失敗を前向きに捉える姿勢は読者を明るくさせてくれます。
具体的な方法含め小山氏が経験してきた失敗の極意がこの1冊に凝縮されています。
3.学んだ知識を生かす
経営本を多く読むことが良いかと言うと、そうとも言えません、
正しく理解し、あれもこれもではなく自社で実践できるものを正確に拾い上げる力があるかが重要になります。
ビジネス本を読む場合、最初から最後まで順番に全部読む必要はありません。
はじめにや終わりに、目次に目を通して興味が沸いた章・節から読み始め、
つまみ食いのように読んでみるだけで十分理解できます。
面白くなければ読むのをやめて次の本にいきましょう。
本を読む際に面白いと思うかどうかは、その時の自分自身の課題によります。
そしてタイミングによるものでもあるので、再度読む時が来た時に読めばよいと思います。
そして読んだ本を活かすためには実践する事です。
読書する上で意識することは、すぐににできそうなことを書き出すことです。
ビジネス本の多くは、著者の経験や思い入れのある事のため、著者流の実践方法になります。
しかしその中には自分にも使えるものもあるはずです。
そのため、即座にできることから恒常的にできることをを導き出すことが重要です。
そして試してダメならすぐに改良していきます。
ビジネス本の多くは、ハウツー本が多いです。
例えば営業の本であれば、商談にいった後は10分以内に次回アクションを添えた
お礼メールを送りましょうなど書かれています。
それを読んだ次の日からまず実践してみます。
そしてそれが効果が出たら取り入れ、効果が出ない場合は、すぐにやめるのはなく、
それに自分なりに改良して実践してみます。
本に書いてあることが実践可能かどうか判定できること、実際に役立つものなのか判定できることです。
そして改良することで本の理論をさらに自分自身で発展させることが可能となります。
実践の連続も本を活かすことになり、本の内容をより深く理解することができます。
読んだ本を活かすには、様々な方法があり、それを自分自身の中で咀嚼した上で実践し続けることで、
本とあなたの知識が掛け合わさり、それが自分自身のオリジナリティとなるのです。