経営者が事業で成功するために大切なこととは何でしょうか。ある社長は、経営をしていく上で大切なことは「すぐやる」ことだと言います。彼の言う「すぐやる」とは一体どういうことなのか、押さえておくべきポイントとともにご紹介します。
成功する経営者の「すぐやる」その①すぐ始める
経営者は常にあらゆる方向へアンテナを張っておくべきです。そうすることでいち早くスタートダッシュを切り、物事の旬を逃さずにいられるからです。
そうして発見した新しいアイディアや物事は「すぐやる」ことが重要です。
新しい事業を始める時には、いつだって失敗はついてくるものです。しかしながら、失敗を恐れるあまり考え過ぎて二の足を踏んでいては、好機を逃してしまいます。
成功するためには、思いついた事はすぐに始めて、どんどん試行錯誤を繰り返しましょう。
アイディアに取りかかるまでの期間を延長する事で、試行錯誤をする時間は減ってしまい、結局何も始める事なく終わってしまう。それではみすみすビジネスチャンスを逃している事になります。
仕事をする上で必要なスピードは、速く「動く」ことではなく、早く「始める」ことなのです。
スタートを早くすることで、他社との差をつけることができるようになります。それはひとえに企業の成長に繋がるのです。
成功する経営者の「すぐやる」その②すぐ変える
新規事業や新規プロジェクトなどを始めてから、間違いに気がつくことはままありますね。そんな時には、ぐずぐずせずに事業の方向性をすぐに変える必要があります。
時間をかけて計画を立ててきた企画は、間違いであってほしくないというような気持ちがあります。もしかしたらうまくいくかもしれないという希望に縋りたくなってしまうこともあるでしょう。
しかし、損失を最小限に抑えるには即決で方向転換をすることが重要になります。
計画は、それが失敗してしまい、変更しなければならなくなった場合のことも含めてプランを立てて、予算を計上しておくことを習慣付けましょう。
「君子は豹変する」ということわざがあります。これは「優れた人物は間違いに気がついた時にすぐ改める」という意味です。
経営者であるかぎり、己のプライドにこだわったり、失敗に気づくまでに費やしてきたコストや労力を惜しんだりすることなく、柔軟な気持ちで臨機応変に物事をより良い方向へと変えていくことが大切です。
成功する経営者の「すぐやる」その③すぐやめる
もしも新しいことを始め、それを成功させるために努力をしたとしても可能性が見えてこないようなとき、あなたはそれを続けるべきではありません。すぐにやめるべきです。
あなたがそれをやめたからといって、これまで行ってきたことが無駄になったわけではありません。
この方向ではないのだという情報を得ることができたということです。
これまで費やしてきたことを考えたら、それはあまりにも前向きすぎる考え方ではないかと思われる方もいるかもしれません。それではもう少しだけ掘り下げて考えてみましょう。
確かに失敗してしまったことは、会社にとって大きな痛手となったかもしれません。
しかし、一度失敗したことにより、失敗を恐れない心が出来上がったのではないでしょうか。そうすることによって、以前よりももっと柔軟な考えで物事を見られるようになっているに違いありません。
失敗はしないに越したことはありませんが、過ちから学べることは想像よりもずっと大きいはずです。それをうまく利用しない手はありません。
間違ったと思ったら、即座にやめて違う角度から新たに始める。これまで行ってきたことからデータをはじき出し、どうすれば成功させることができるのかを考えてみるようにしましょう。
現代社会において、物事の変化するスピードは非常に高速化しています。これまで何の問題もなくうまくいっていたことでも、すぐに古くなってしまい、ほころびが出て問題が表面化してくることがあります。
順調に進んでいるように見えるものでも、時代にそぐわないと感じたならばすぐにやめる勇気が必要です。
まとめ
事業を成功させ続けるために大切なことは、早く始める「スピード」です。このスタートを見極める力をつけなければなりません。
「すぐやる」ことは、「すぐ変える」「すぐやめる」この2つと必ず3つセットで行動するべきだということを覚えておいてください。そうすることで、もし間違ってしまっても迅速に方向転換をすることが可能になります。
経営者は常に新しいことを探し続け、新しいことを始めなければなりません。新しいことを始めるのには大変勇気がいりますが、そのままでいては事業の拡大やその成功は望めません。それだけではなく、現在成功を収めているものも、時代遅れになってしまうかもしれません。
新しいことを始める勇気、そしてそれまで継続して続けてきたことをやめる勇気。この2つの勇気を持つことが、必ずこれからの成功をつかむ鍵となります。